ご挨拶

橋本 直哉

第44回日本脳腫瘍学会学術集会

会長 橋本 直哉

(京都府立医科大学 脳神経外科学教室 教授)

第44回日本脳腫瘍学会学術集会を2026年11月29日(日)-12月1日(火)の3日間、福井県のあわら温泉 清風荘にて開催させていただくこととなりました。京都府立医科大学の教室が初めて主催させていただくとともに、故郷である福井県での開催も初めてのことであり、私にとりましても京都府立医科大学にとりましても大変名誉なことと存じております。

本学会は1980年の日光脳腫瘍カンファレンスまでその起源を遡ります。当時より悪性脳腫瘍の研究・診断・治療に従事する研究者・医師が1つの会場で早朝から深夜まで密度の濃い議論を交わすという、通常の学会とはやや異なる形式で運営されてきました。その後、参加人数も大幅に増加し、日本脳腫瘍カンファレンス、日本脳腫瘍学会と名称は変化しつつも、その理念と形式は受け継がれております。学会は脳腫瘍に関わる多分野の研究者によって構成され、脳腫瘍の生物学的研究や臨床研究を通じて脳腫瘍の診療成績向上を促進することを目的としており、第44回学術集会においても日本の脳腫瘍研究の発展に寄与できれば幸甚に思います。

学術集会は「脳腫瘍への責任ある思惟」と冠し、これまでの集会形式を継承しつつ、様々な方面から脳腫瘍に関する研究成果を包括的に集め、議論を交わして思惟したいと思います。歴史的には基礎・生物学的研究における議論が中心でありましたが、昨今の潮流を受け継ぎ、幅広く基礎研究はもとより、臨床における診断・治療、支持療法や患者ケア、さらに周辺領域に至るまで多くの研究成果を集めたいと思います。国内研究者による教育的講演も併せて行うことにより、参加者の知識の向上を図り、脳腫瘍診療の発展に寄与するプログラムを企画いたします。海外からは、Daniel Cahill教授、Mario Suva教授(いずれもHarvard大学)、Michael Lim教授(Stanford大学)、Hideho Okada教授(UCSF)に来日いただき、最新の知見と研究内容をご講演いただくことにしています。

福井県に来られる機会は多くはないものと思います。日夜を通じる議論の合間には、温泉はもちろん、越前海岸・東尋坊・恐竜時代の自然、古刹永平寺・一乗谷朝倉氏遺跡の歴史・文化と、越前かにに代表されるこの地にしかない食材も楽しんでいただきましたら主催者としてこの上なく幸いです。

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